オセアニア教育学会
Society of Oceanian Education Studies

新着情報学会案内年次大会刊行物


2015/8/24 更新: 開催案内・自由研究発表募集を掲載しました。
2015/11/15 更新: 確定プログラムを掲載しました。

第19回大会開催案内 <過年度参考>

 来る 2015 年 12 月 19 日(土)・20 日(日)の両日、東北大学川内北キャンパスにおきましてオセアニア教育学会第19回大会を開催いたします。 つきましては以下の通り、大会日程等をご案内申し上げます。どうぞ奮ってご参加ください。

【会場】 東北大学 川内北キャンパス 講義棟C棟 1階(C102・C103)

仙台市地下鉄東西線が2015年12月6日開業予定です。予定通り開業となれば,「川内駅」(仙台駅から4駅目 約6分 200円)より徒歩1分となる予定です。

【大会参加費】2000円  【懇親会費】5000円(予定)
*会員・非会員とも。なお公開シンポジウムのみの参加は無料です。

【プログラム】
第1日目 2015年12月19日(土)
12:15~13:15理事会(C103)
13:30~受付(C102)
14:00~17:00
公開シンポジウム フライヤー  公開シンポジウム
「アジア太平洋地域における人材の移動と育成を考える―その光と影」

 ①基調講演
  「高度人材の国際移動と育成の現状と課題」
   村上 由紀子 (早稲田大学)

 ②事例報告
  「ポイントテストの移民審査による高度人材の質」
   澤田 敬人 (静岡県立大学)

  「韓国における高度人材獲得政策及び留学生政策と日本への示唆」
   佐藤 由利子(東京工業大学)

 ③全体討論

<趣旨>
 急速にグローバル化が進む21世紀の知識基盤社会にあっては、いかに新たな知識創造を可能ならしめ、社会にイノベーションを実現させていくかが重要な課題である。近年、各国がとりわけ高度人材の獲得を目的とした移民政策や留学生政策を展開しているのにはそうした背景がある。イノベーションの実現には複合的な要素が関係しているが、その中心に「知識」が位置づいている以上、人をいかに育成あるいは獲得するかがカギとなることは論を俟たない 。

 そこで本公開シンポジウムでは、オセアニアを含む「アジア太平洋地域」に広く焦点を当て、そこで生じている人材の移動と育成の可能性と課題について議論したい。活発化する人の国際移動は、各国の政治・経済・教育・文化等の各側面に無視できない社会変化をもたらしているが、そのことはアジア太平洋地域においても同様である。本シンポジウムでは、そうした諸変化を後景に置きつつ、人の国際移動に係る具体的な政策や実態を取り上げながら議論を行う。

 基調講演として、今年3月に『人材の国際移動とイノベーション 』(NTT出版,2015年)を上梓された早稲田大学の村上由紀子先生をお迎えし、国際的な人材移動の現状と、各国で進む高度人材の受入れ及び活用の状況と課題についてお話しいただく。それを受け、事例報告として澤田敬人会員(静岡県立大学)からはオーストラリアの取組事例を、佐藤由利子会員(東京工業大学)からは韓国を中心にアジアの取組事例をご報告いただく。最後の全体討論では、ここ数年で急速に「グローバル人材」なる表現が人口に膾炙し、さらに移民受入れも政策課題に上るようになった日本の状況も踏まえつつ、グローバル時代における人の移動と育成のあり方について広く議論を行いたい。

17:00~17:45総会
18:30~20:30懇親会(東北みちのえき 仙台駅前朝市通り店 会費5,000円を予定)
第2日目 2015年12月20日(日)
9:30~受付(C102)
10:00~12:00自由研究発表

司会: 竹川 慎哉 (愛知教育大学)

  1. オーストラリアのナショナル・カリキュラム(全国共通カリキュラム)形成過程の一端
    ―ビクトリア州のカリキュラムF-10に注目して―
       佐藤 有 (北海道教育大学)
  2. アジア・オセアニアにおける国際的高大接続に関する研究
    ―オーストラリアの大学への接続を中心に―
       朱 静雯 (九州大学大学院)
  3. 日豪大学ランキングのディスコース
       大橋 純 (メルボルン大学)
  4. オセアニアの教育事情から何を学ぶのか
    ―三重大学教養教育での実践から―
       奥田 久春 (三重大学)
12:00~13:00昼食
13:00~16:00課題研究
「オーストラリア各州の教育の今とこれから」

司会: 馬渕 仁 (大阪女学院大学)

発題者;
  伊井 義人 (藤女子大学)
  木村 裕 (滋賀県立大学)
  見世 千賀子 (東京学芸大学)
  本柳 とみ子 (早稲田大学 非常勤講師)

<趣旨>
 近年、連邦政府の影響力が拡大していることについて言及されることの多いオーストラリアの教育において、これまであまり正面から取り上げられることのなかった各州のさまざまな現況と今後について会員による現時点での見解を提示し検討したい。従来言われてきた(歴史的に連綿と続いてきた)オーストラリア各州の教育の特色と独自性に今一度注目することによって、同国の教育を顧みることを試みる。

 具体的には、ニューサウスウェールズ州、サウスオーストラリア州、ビクトリア州、クイーンズランド州の4州を取り上げ、各州の教育の特色に触れた後、これまで変わってきた点や逆に変わらない部分など、今後予測される展開などを含めて可能な範囲で率直に発題していただければと考えている。

 第一部で各州について約20分の発題を行い、それぞれの発題後に事実確認の質疑応答の時間を約5分もつ。第二部では、フロアの参加者を交えて約1時間のディスカッションを行いたい。

 同国の教育が取り上げられる際に自明のこととされてきた「オーストラリアでは州によって様相が異なる」ことについて、本学会としては初めてその相違に焦点を当てた検討がもてることに期待したい。

16:00~16:10 閉会式

【参加申込】 準備の都合上なるべく11月30日(月)までに、 (1)お名前、(2)ご所属、(3)メールアドレス、(4)懇親会参加の有無をお知らせください。
非会員の方の参加も歓迎です。

東北大学高度教養教育・学生支援機構
オセアニア教育学会第19回大会実行委員会 杉本和弘
sugimoto(アット)m.tohoku.ac.jp

【宿泊について】 大会参加のための宿泊につきましては,会員各自で手配いただきますようお願いいたします。
なお,大会期間中は,「2015SENDAI 光のページェント」(2015年12月6日~31日)が開催されています。参加予定の方は早めのホテル確保をお勧めいたします。

※参考情報(仙台駅近くの宿泊施設)
●ホテルメトロポリタン仙台
●リッチモンドホテル プレミア仙台駅前
●ライブラリーホテル仙台駅前

【20日(日)の昼食について】 東北大学川内北キャンパス内の生協、もしくは川内南キャンパス内のカフェ(東北大学萩ホール内)をご利用いただくか、事前にご自身でご準備ください。キャンパス周囲に飲食店はほとんどございませんのでご注意ください。


<参考>第18回大会(2014年11月・桜美林大学)の案内

<参考>第17回大会(2013年12月・北海道大学)の案内

<参考>第16回大会(2012年12月・玉川大学)の案内

<参考>第15回大会(2011年11月・筑波大学)の案内

<参考>第14回大会(2010年12月・東京学芸大学)の案内