オセアニア教育学会
Society of Oceanian Education Studies

新着情報学会案内年次大会刊行物


2014/1/11 更新: 開催予告を掲載しました。
2014/8/17 更新: 開催案内・自由研究発表募集を掲載しました。
2014/11/9 更新: 確定プログラムを掲載しました。

第18回大会開催案内 <過年度参考>

 来る 2014 年 11 月 23 日(日)・24 日(月・祝)の両日、桜美林大学四谷キャンパスにおきましてオセアニア教育学会第 18 回大会を開催いたします。今回は、初の試みといたしまして、カナダ教育学会と共同での大会開催となります。皆様のご参加を心よりお待ちしております。どうぞ、ふるってご参加ください。

【会場】 桜美林大学 四谷キャンパス 地下ホール
※ JR・東京メトロ 四ツ谷駅 徒歩3分

【大会参加費】2000円  【懇親会費】5000円
*会員・非会員とも。なお公開シンポジウムのみの参加は無料です。

【プログラム】
第1日目 2014年11月23日(日)
11:00~12:00理事会(オセアニア教育学会のみ)
12:10~13:10両学会理事による合同打ち合わせ
13:30~受付 <地下ホール>
14:00~14:10開会式
14:15~17:30
公開シンポジウム フライヤー  公開シンポジウム
 グローバル時代における多文化教育を問う

 ○コーディネーター
  馬渕 仁(オセアニア教育学会会長 大阪女学院大学)

 ○登壇者

  オーストラリア: 青木 麻衣子(北海道大学)

  カナダ: 飯笹 佐代子(東北文化学園大学)

  アメリカ: 松尾 知明(国立教育政策研究所)

  イギリス: 杉田 かおり(筑波大学)

<趣旨>
 グローバル化がますます進行する近年にあって、これまで「多文化主義」政策を展開してきた主に英語圏諸国においても、多様な変化がみられるようになってきている。例えば、オーストラリアでは、特に政権の保守化に伴い「多文化」という概念自体が国レベルではあまり論じられない状況が現出している。一方カナダでは、英語圏カナダとフランス語圏カナダという多文化主義政策を採用した当初からの構造問題に加え、先住民との関係を社会としてどう捉えるのか、さらに急激に多民族化する現状への対応など、多様な課題を内蔵している。
 今回の公開シンポジウムでは、古くから多文化主義を展開してきたとされるそれら2か国の試行錯誤を分析するにあたり、近年ラティーノと呼ばれる中南米からの移民の急増に直面するアメリカ合衆国での取組や、多文化よりむしろシティズンシップ教育への展開が活発にみられる英国の状況を考察の対象に加えることにより比較のスコープを広げ、会員と、そして当日の参加者と共に議論を深めたい。比較分析の視点を取り入れることによって、めまぐるしく変化する現状への研究の糸口をぜひ探りたいと考えている。

18:00~20:00懇親会 < イタリアンレストラン Kamiya
第2日目 2014年11月24日(月・祝)
9:00~受付 <地下ホール>
9:15~11:00テーマ研究
カナダとオーストラリアが育成をめざす学力の内実と学力保障に向けた取り組み

○司会
 小川 洋(カナダ教育学会会長 聖学院大学)

○登壇者

 広瀬 健一郎(鹿児島純心女子大学)
 「ブリティッシュコロンビア州における先住民族の学力保障に向けた取組みの展開
  ―学力格差是正の施策と教育実践―」

 森本 洋介(弘前大学)
 「求められる学力と学力保障のための実践
  ―21世紀型スキル、メディアリテラシー教育の視点もふまえて―」

 伊井 義人(藤女子大学)
 「先住民にとって保障されるべき学力の実態と格差
  ―その政策と実践―」

 木村 裕(滋賀県立大学)
 「求められる学力と学力保障のための取り組み
  ―ナショナル・カリキュラムと全国学力調査を中心に―」

<趣旨>
 OECDによるDefinition and Selection of Competencies (DeSeCo)プロジェクトや、ATC21Sによる「21世紀型スキル」の摸索など、現代を生きる人々にとって必要となる「学力」(「リテラシー」や「コンピテンシー」など呼称はさまざま)の内実を問う議論が国際的に進められている。また、PISAやTIMSS、PIAACなどの国際学力調査も進められている。そして、日本においてもこうした国際的な動向と並行して、国際学力調査への参加や全国学力・学習状況調査などが実施されている。これらは、学習に際して教育目標を明確にするとともに、その目標の達成、すなわち学力保障を実現することにつながり得る重要な取り組みである。
 ただし、こうした取り組みに参加したり実施したりするだけではなく、身につけさせるべき学力の内実とはどのようなものでありどのような議論を経て提案されるに至ったのか、また、そこで提案されている学力がなぜ必要なものであると言えるのかについても吟味する必要がある。さらに、学力保障を実現するためにどのような政策や制度が設定され、それがどのように運用されているのか、その結果、どのような成果と課題が見られるのかについても十分に検討する必要がある。
 本テーマ研究ではこうした点について、カナダとオーストラリアそれぞれの動向と研究成果をふまえながら、フロアの参加者とともに議論を行い、今後の研究と実践の方向性を探りたい。

12:15~13:30総会(オセアニア教育学会のみ)・昼食
13:30~16:30自由研究発表  司会 杉本 和弘(東北大学)  平田 淳(弘前大学)

(13:30 ~ 14:00)
ニュージーランド中等教育機関における日本語教育 -その教育目的と教育方法を中心に-
  嶋原 耕一(東京外国語大学大学院生)

(14:00 ~ 14:30)
Graduate Attributes と語学教育 -オーストラリアにおける日本語教育の場合-
  大橋 純(メルボルン大学)

(14:30 ~ 15:00)
大学教授職とジェンダー -カナダの事例から-
  犬塚 典子(京都大学)

(15:00 ~ 15:30)
高齢者の学習 -ビクトリア、ジェームスベイの事例-
  関口 礼子(日本の社会研究所)

15:30~15:40閉会式

【参加申込】 準備の都合上なるべく11月14日(金)までに、 (1)お名前、(2)ご所属、(3)メールアドレス、(4)懇親会参加の有無をお知らせください。
非会員の方の参加も歓迎です。

オセアニア教育学会 第18回大会実行員会
桜美林大学四谷キャンパス 我妻 鉄也
waga(アット)obirin.ac.jp


<参考>第17回大会(2013年12月・北海道大学)の案内

<参考>第16回大会(2012年12月・玉川大学)の案内

<参考>第15回大会(2011年11月・筑波大学)の案内

<参考>第14回大会(2010年12月・東京学芸大学)の案内